今日で8月も終わり明日から9月。しかし依然として猛暑。このまま秋は来ずに地球は終わるのでは無いかと心配になるほどだ。百人一首から秋の二首。
わが庵は都の辰巳しかぞすむ世を宇治山とひとはいうなり (喜撰法師)
大学退職後ご街の北西の山里で,たまに子育て支援のお手伝いをしながら,趣味や道楽を楽しみのんびり暮らしている僕にはとても共感する歌だ。たいした仕事をしたわけではないが,親からもらった才能から見れば十分お釣りが出るほどの仕事はできたと思っている。きっとこの生活の心地よさは,ちまたの多くの大学教授たちには理解できないだろう😆。ちなみに「しかぞすむ」はしっかりと暮らしているという意味で「鹿」ではないが,山奥の鹿を連想させる効果をねらっているらしい。自分には何となく晩秋を感じさせる歌だが、その確証はない。
わが庵は都の辰巳 |
もう一つ秋の歌。これはもう光景そのまま。花札の鹿が頭にすぐ浮かぶ。
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき (猿丸大夫)
奥山に紅葉踏みわけ |