2023年5月30日火曜日

小満:酒に溺れる梅

二十四節気は点で定義されるのか,それとも期間で定義されるのか?「二至二分」(夏至,冬至,春分,秋分)はもちろん科学的に点で定義されるんだろう。またそれらの中間点である「四立」(立春,立夏,立秋,立冬)も必然的に点で定義される。しかし,これらの8個の点で区切られた8個の期間をそれぞれ三等分するその他の16個の節気については「三当分」という言葉が示すようにどうも期間で定義する方が自然な感じがする。

たとえば,小満は5月21日に始まり,次の節気の芒種の前日6月5日までの期間を指すと考えることもできる。というわけで遅ればせながら「小満」の木版画。篆刻は2年前のものと同じ。題名は「酒に溺れる梅」。

身も蓋もある梅酒

梅酒を作るのは楽しい。でも梅酒を飲むのはもっと楽しい。



2023年5月20日土曜日

料理教室(2回目)

今日は,料理教室の2回目。本日は和食で以下の四種。

  • 青菜のすまし汁
  • 豆腐ハンバーグ
  • 鶏ささみの酢みそ和え
  • 水羊かん
今日は1グループ4名フルメンバーだから一人一品担当。僕は一番ややこしそうな「豆腐ハンバーグ」が当たってしまった。作業は大別すると

  1. 木綿豆腐を水切り,青ネギの小口切り,芽ひじきを水で戻す(A)
  2. 豚ひき肉を塩・胡椒で味付けし,卵・片栗粉で練る(B)
  3. オクラを塩で揉み,額の部分を切り取り茹で,大根をおろす
  4. (A)を(B)に練り込み,フライパンで両面に焦げ目をつけ,だし汁・しょうゆ・みりん・砂糖・生姜汁を加えて煮込む
  5. ハンバーグを取り出し残った出汁しに片栗粉をいれてとろみのあるタレを作る
あとは取り出したハンバーグにタレと大根おろしを乗せて盛り付け,オクラを添えるだけだが,作業の時間軸をきちんと考えておかないと慌てて失敗することになる。事実,僕はオクラを準備するのを忘れていて,慌てて用意したから,塩で揉んで,茹でてから,切るという作業の順番を間違えて先に切ってしまった。

出来上がったものの見た目はまずまず。ハンバーグの味は少し薄かったかもしれないが,健康のためにはこれぐらいがちょうどいい。

左端のハンバーグに注目


今日は留守番の日で一人だからしっかりしたランチができてラッキー。お腹いっぱいになって自宅に帰ると玄関のニッチの小さな花瓶に,今年裏庭にたくさん咲いたオールドローズが一輪生けられていた。

定年退職時にNさんからいただいた小さな花瓶






2023年5月8日月曜日

木版画の会

 四月から木版画の会と称して,気楽に木版画を楽しむ会が立ち上がった。今日がその2回目。この木版画の会は県立美術館で知り合った木版画愛好者の気楽な集まりだ。2019年度の前期に始まった県立美術館・美術講座(木版画コース)も4年が経過し,先生が本田このみ先生から新しい先生に交代することになった。これを一区切りとして,

  • 引き続き来季も美術講座で新しい先生の指導を受けたいが,毎週の出席が難しい人
  • 同じく,金曜日の都合が悪く来期は出席できない人
  • 木版画はこれからも続けたいが,美術講座は来期一休みしたい人
  • もちろん美術講座は続けるが,それ以外にも木版画を楽しみたい人

を念頭に,版画の作業や版画を出汁にして談笑をする会を始めることにした。予想通りベテランが10人あつまった。決して無理のない範囲で月に一度集まろうという気楽な会。参加費は500円,もちろん参加できない日は払う必要はない。参加費は会場費に充てるつもりだ。事務手続きは一番若い僕が担当する。

今日は,大ベテランのMさんと二回目から参加のHさんが回転版画なる新しい手法で作った版画を紹介してくれた。参加者全員にHさんから手製のマーマレードのプレゼントまであった。楽しい会になりそうだ。

抽象的な木版画(回転版画)

次回は6月5日の月曜日の午前。Hさんが道具を用意して回転版画のデモンストレーションをしてくれる。楽しみだ。



2023年5月5日金曜日

立夏:絵に描いた柏餅

今日は子供の日。柏餅の木版画を作ってみた。まさに「絵に描いた餠」。ちなみに英語では,餠でなくパイ。Pie in the sky どこでも食べ物はわれわれにとって重要課題のようだ。 

柏餅の整列


ところで,一つ一つの柏餅は,何の変哲もない稚拙な柏餅の絵なんだが,それらを20個並べると様になる。質より量だ。

実は,このスタイルは僕の専門分野と共通している。学部でも大学院でも統計学入門の講義は「統計学とはどのような学問か」という問いかけで始めることにしていた。答えは「個を個として見ていては見えないことも,個の集まりである集団としてみれば何かが見えてくることがある」,「統計学はこの集団を分析し,何かを見出すための学問である」。このことを阪神大震災の例などを示して説明することを講義の導入としていた。木版画もこのスタイルでやってみよう。

明日は立夏。これを機会に二十四節気の木版画と篆刻の新しいバーションを作ってみようかという気持ちになっている。

早朝の
陳列棚に
柏餅

帰り道
売れ残りたる
柏餅


ぼーっと生きていると危険だ!

トイレの手すりで頭をしこたま打った。手すりというか硬い金属製のハンガーのようなもの。尖った角で打ったため,少しだけだが血が出てきた。それもすぐに止まったから大丈夫だろうとたかを括っていたのだが,夜になると傷口がズキズキ痛むし,打った側の目や耳まで痛いような気がする。しかし,肩こり...