子供の頃から,家には「女の子」はまったくいなかったので桃の節句を祝ったこともないし,もちろん雛人形も家にはなかった。しかし何年か前,初めて「女の子」が家族に加わり,桃の節句が身近になった。送られてきた雛人形の写真をもとに木版画を作成した。内裏雛の豪華な着物をうまく版画にするのは難しいので,金色をふんだんに使ってステンドグラス風にし豪華さを表現した。
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内裏雛 |
2018年10月,定年退職の半年前,初めて壬生狂言なるものを観た。初めはちょっとした時間つぶしのつもりだった。ちょうどその日の夜,京都で,オランダから来た旧友と共同研究の打ち合わせをすることになっていたからだ。そのころ旧友はオランダの古い国立大学の学長(Rector)をしていたた...