今日は子供の日。柏餅の木版画を作ってみた。まさに「絵に描いた餠」。ちなみに英語では,餠でなくパイ。Pie in the sky どこでも食べ物はわれわれにとって重要課題のようだ。
柏餅の整列 |
ところで,一つ一つの柏餅は,何の変哲もない稚拙な柏餅の絵なんだが,それらを20個並べると様になる。質より量だ。
実は,このスタイルは僕の専門分野と共通している。学部でも大学院でも統計学入門の講義は「統計学とはどのような学問か」という問いかけで始めることにしていた。答えは「個を個として見ていては見えないことも,個の集まりである集団としてみれば何かが見えてくることがある」,「統計学はこの集団を分析し,何かを見出すための学問である」。このことを阪神大震災の例などを示して説明することを講義の導入としていた。木版画もこのスタイルでやってみよう。
明日は立夏。これを機会に二十四節気の木版画と篆刻の新しいバーションを作ってみようかという気持ちになっている。
早朝の
陳列棚に
柏餅
帰り道
売れ残りたる
柏餅
0 件のコメント:
コメントを投稿