2025年9月7日日曜日

映画観にいってきました

最近かなり精神が疲れているような気がしたので,昨日気晴らしに三宮のシネリーブルで,封切りされたばかりの映画を観た。観たのはカズオ・イシグロのA Pale View of Hillsの邦訳『遠い山なみの光』を映画化したもの。

地下一階おしゃれなエントランス

入り口のポスター,お気に入りの羊さんはなぜか下の方に

スクリーンサイズ(横長)のポスター,少し羊さんが上にあがった!

『遠い山なみの光』は僕にとって二冊目のカズオ・イシグロ。ずいぶん昔の話だが一冊目は,The Remains of the Day,『日の名残り。』 これは映画を観た後で読んだ。アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンの共演によるとても素敵な映画だったから,早速原本を購入して読んだ。劇的な内容ではないのに,映画の場面が脳裏にあるためか,スーッと引き込まれて一気に読み終えた。すっかりイシグロのファンになり次々と読んだが,Never Let Me Go『私を離さないで』で挫折。このテーマは時代を先読みしたものなんだろうが,僕にはどうも心地よく読むことができず,カズオ・イシグロを読むのはしばらくお休みになってしまった。

『遠い山なみの光』は先に原作を読んでからの映画。もともと邦訳は『女たちの遠い夏』という題名だった。ネタバレになるから詳しくは書かないが,原作ではまったく考えなかったことが映画で分かった。画像の力は大きい。僕の読解力の不足なのか,単に捉え方の相違なのか,こればかりはイシグロ氏に聞いてみないとわからない。映画を見る前にポスターで見た二つの言葉に違和感があったが,なるほどそうでなければ辻褄が合わないし,たとえ辻褄があってもなるほどそうだなあというのが観賞後の感想。しかし素敵な映画だった。映画はやはり大きなスクリーンで観るのがいい!



映画観にいってきました

最近かなり精神が疲れているような気がしたので,昨日気晴らしに三宮のシネリーブルで,封切りされたばかりの映画を観た。観たのはカズオ・イシグロのA Pale View of Hillsの邦訳『遠い山なみの光』を映画化したもの。 地下一階おしゃれなエントランス 入り口のポスター,お気に...