本日は小雪。この辺りはまだ雪は降っていないが,北日本では先週大雪だったとのこと。立冬から二週間,すっかり冬になって我が家ではすでにストーブを出している。燃焼の匂いが嫌で,ずっと床暖房とオイルヒーターで暖を取っていたが,最近のガス代,電気代の高騰や,災害時に備えエネルギー源を分散するために,古典的な(Aladdin)の石油ストーブを使い出したわけだ。ストーブの上で沸かしたお湯は湯たんぽに使え,エネルギー効率はすこぶる良い。
日に日に寒さが増すのと並行して,庭先の物干し竿に吊るした干し柿の色も日に日に濃くなっていく。吊るし柿越しに青い空と遠景の山を眺めていると,ふと「オズの魔法使い」でジュディー・ガーランドが歌う「虹の彼方に(over the rainbow)」を思い出した。そんなことを思いながら,吊るし柿と遠景の山を木版画にした。実際には柿の数はもっと少ないし,住宅に遮られて山も全体が見えるわけではない。いつもの誇大妄想の癖が出た虚構の世界だ。
吊るし柿 |
題名は曲名をもじって「柿の彼方に(over the persimmons)」。篆刻は小雪。午後ちょっぴり素敵な出来事があった。