2021年9月23日木曜日

新しい靴

僕の足は,典型的な幅広・甲高でぴったり合う靴がほとんどない。通常履く靴は少し大きめのものを履けば,大きな問題はなく日常の生活にはほとんど支障がないのだが,登山靴とスキー靴にはとても苦労した。若い時にはザンバラン・フジヤマという靴で北アルプスの山に登ったりはしていたのだが,足はいつも締め付けられている感じで,既製品の靴はそんなものだと諦めていた。

10年ほど前に少し幅広の登山靴を購入し,白馬でのトレッキングに使用していたが,それでも足にはきつく感じていた。何よりも靴がたいそうすぎて近所のハイキングにはマッチしない。ふと見かけたMont Bellというお菓子屋さんのような名前のアウトドアのお店に入り,そこで4Eサイズと幅広のハイキングシューズを見つけた。店の人に頼んで試しに履いてみるととても足にフィットする。これなら六甲山をはじめ近所のハイキングコース巡りにはうってつけだと,少々値が張ったが即購入することにした。

まるでゴッホの絵のような靴

敬老の日,早速この靴で近所のハイキングに出かけた。六甲山の北側,二つの寺社仏閣を巡る2時間あまりのコース。家をでて谷に下りていくと,あちこちでプッ,プッ,プッという音が聞こえる。稲刈りが始まっていた。プッ,プッ,プッは稲刈り機がバックするときの警告音だった。

実りの秋

あたり一面黄金色の農道を通り志染川沿いに北上していると,鷺に遭遇。詐欺でなくてよかった。この鷺,どうもこの森の中に巣があるようだ。50メートルぐらいに近づくと飛び立って森の中に消えていった。

鷺との遭遇

一時間足らずで,六條八幡神社に到着。ここは秋になると流鏑馬がある古い神社だ。境内に神楽の舞台だろうか,一休みする腰掛けにちょうどいいところがあった。すでに一人の年配の男性が腰かけていた。

参道

神楽の舞台?

一休みして水分補給。次の目的地は無動寺。農道沿いに彼岸花が咲き,黄色い稲穂と相まってあたりは,すっかり秋の風景。ここでもプップップッという音があちこちで響いている。




最後は少しばかりの坂道だったが,30分足らずで無動寺に到着。高野山真言宗とあり,空海の像らしきものもある。ここもやはりひっそりしている。休日とは言え,この辺りは密とは無縁。

茅葺の家と釣鐘・無動寺

3時間足らずのハイキング。うっすらと汗をかき,とても良いリフレッシュになった。木版画と読書だけでなく,これからは六甲山の様々なハイキングルートに挑戦したい。







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