県立美術館の木版画教室(2021年度前期)が先週金曜日に終了した。2018年の後期に始めて受講してから,緊急事態宣言のために不開講となった2020年前期を除き5期連続通ったことになる。
今回のテーマは「模写」と,共同作業のカレンダーの作成。模写についてはピカソのゲルニカを「彫り進み法(reduction method)」で作成した。「彫り進み法」は始めて習った技法だが,教室の先輩のMさん(残念ながら今期の教室はお休み)から書物を送っていただきじっくり勉強することができた。カレンダーの僕の分担は6月。雨を主題にして「雨に唄えば」,「シェルブールの雨傘」などの記憶を元に作成した。
相変わらず絵柄や構図は小学生の図工の宿題レベルだが,雨の日の透明感を出そうと考えた。当初は薄い色使いをしていたのだが,このみ先生のアドバイスで傘の色を濃くはっきりした色合いにした。不思議なことに色を濃くした方がずっと透明感が増した。特に傘の重なりの部分が効果的だ。上がオリジナル,下がこのみ先生のアドバイスによって色を変えたもの(ついでに乱雑さを避けるため雨粒も少なくした)。
構図に関してはM先輩から傘の並びをよりランダムにしてはどうかとのアドバイスをいただいたが,これが意外と難しい。いろいろ試してみたが,これにはとてもセンスが必要で,僕がやるとランダムというより乱雑になってしまう。そのため,それについては今後の課題とした。
木版画教室は,合計17回の講座のうち15回以上出席すれば修了証がもらえる。僕は今回で3枚目の修了証となる。特に今回は皆勤賞。ただ,この修了証にどんな効力があるのかはよくわからない。 ともかく,無事課題をなんとかこなすことができた。下は今期の修了証。
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