2022年4月1日金曜日

新学年スタート

四月には満開の桜とともに新学年がスタートする。とりわけ小学一年生はあらたな学校生活のワクワクするスタートだ。好スタートを切る子供,ちょっぴりスタートに遅れる子供,運悪くつまずいてしまう子供もいるだろう。しかし心配することはない。人生は三弾ロケットである。一段目,二段目はちょびっとしか飛ばなくても三段目でドカーンと飛ぶこともある。重要なのはたとえちょびっとでもとにかく飛ぶことだ。

期待と不安でいっぱいのそんな新小学一年生の元気いっぱいのスタートを木版画にした。このような後ろから見る構図にしたのは,顔を描く必要がないからだ。

完成:スタート!

構図は簡単だがとても気に入っている。しかし今回もまた色遣いで苦労した。最初は春らしい軽やかな色にしようと,二人の新一年生以外は薄い色にしたのだが,もうひとつパッとしないものになってしまった。そこでアトリエ・プンタスへ行きこのみ先生に指導してもらうことにした。

最初の刷り上がり:スタート

いつものようにいろいろ勉強ができた。色の濃い薄いが軽やかさや透明感を生み出すのではなく,どのような色を使うかが大切とのこと。このみ先生によれば,

  • この木版画のキーとなる色は木影の薄い水色。ブルーはコバルトブルーを水ではなく,白色で薄めたものを水色ではっきりさせた方がよい。春のブルーは,セルリアンブルーではなくコバルトブルーを基調とする方が良い
  • ピンクはちょっとした混色で随分温かみのあるピンクになる。絵の具の色をそのままではなく,他の色をちょっぴりだけ混ぜることで随分雰囲気が変わる
  • 肌の色も濃い目にした。版画は刷り上がりは色が薄くなるし,乾燥すればもっと薄い色になるため,思ったより濃いめの色合いにしておく
ということだ。今回もこのみ先生の指導で,ぐっと素敵な木版画になった。新一年生頑張れ!


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