2022年7月22日金曜日
夏の日
2022年7月4日月曜日
梅のジャム
毎年青梅を漬け込んで自家製梅シロップを作っている。暑くなるとかき氷にかけたり,ソーダ水で割って梅スカッシュにするためだ。漬け込むといっても水は一切使わない。氷砂糖と青梅を大きなボトルに入れておくだけで,とても甘いとろりとしたシロップになる。本日それが完成した。
シロップができた後の青梅の果肉を利用してジャムを作った。パンにつけるのではなく,主としてヨーグルトなどに入れて食べている。ブルーベリージャムやイチゴのコンフィチュールと同様,梅ジャムのラベルも作成した。付け合わせボカシという手法をもちいて,青梅の熟する過程を表してみた。ブルーベリー,イチゴよりも良いものができた。手間賃もちょびっとだけ値上げしてくれた。
梅ジャム |
2022年7月3日日曜日
修正:額紫陽花(隅田の花火)
裏庭の額紫陽花(隅田の花火)の木版画を作成する時,時間をかけて観察したのだが,実は花の形状ばかり見ていて,葉をきちんと観察していなかった。裏庭の紫陽花が咲いているところは葉が密集しているため,虫に刺されやすく,近づいて正確に観察するのが面倒なので,適当に葉を並べただけだった。
しかし,近づいて注意深く観察すると葉は交互(互生)ではなく,茎の同じところから,逆方向に出ている。つまり対生であることがわかった。本やサイトでは八重額紫陽花(隅田の花火)の葉は互生と書いてあるものもあり,なんとなくそれを鵜呑みにしたままだった。改めて観察の大切を実感した。これでは科学者失格だ。
そこで葉の部分だけを対生に修正した木版画を再度アップロードした。お詫びの印に,修正版では葉っぱにカナブンを乗せた。
修正された額紫陽花とカナブン |
2022年7月1日金曜日
裏庭の風景:7月
今日から七月。今年は紫陽花の咲くのは少し遅い。例年,六月には水色とピンク色の紫陽花が裏庭に咲き乱れるという感じなのだが,今年は六月も終わるという頃から咲き始めた。今年は額紫陽花,隅田の花火を木版画にしてみた。
隅田の花火 |
篆刻は,文月。白文と朱文を混ぜたちょっとモダンな感じにしてみた。文月の由来は,穂含月(ほふみづき),すなわち「稲の穂が実り出す」から転じたという説が有力なようだ。
周りの薄色の花は八重になっている。この版画は単純なように見えて,少々手の込んだことをしている。つまり外側の花びらだけで3回重ね推しをして八重を表している。八重の感じを出すには絵の具の濃さの加減がとても難しい。薄すぎると全体がぼやけるし,濃すぎると重なった感じが無くなってしまう。
僕は物事を見たそのまま描く(デッサンとはそういうものらしい)という絵画の能力が皆無だ。だから写生をするということはせず,そのものを眺めていて簡単な特徴を見つけ出し,後は現物を見ずになんとなくそのイメージを図案にしているだけだ。そこで今回大きな失敗をした。つまり最初葉っぱの位置が間違っていたのだ。
葉っぱまできちんと観察しなかったので,図案としてバランスの良い左右対称に葉っぱを2枚ずつ描いていた。しかし隅田の花火についてウェブで調べてみると,対生ではなく互生であり,葉っぱは茎から交互に生えると書いてある(⇨たとえばこちら)。図案としては対生の方がバランスが良いのだが,ここはやはりウェブの記述にしたがって,科学的に正しい描写にした。
色はブルーとグリーンで爽やかさはあるが,インパクトがあまりない。こんな時有用なのが赤い篆刻。篆刻のおかげで少しだけ引き締まった感じがする。六月,七月は裏庭には紫陽花だけでなく,いろいろな花が咲く。毎月一つにとらわれずにいくつか作ってみようと考えている。
新二十四節気・冬至
今週末の土曜日(12月21日)は冬至。北半球では一年で夜が一番長い日だ。ただし日の入りが一番早いわけでも無いし,日の出が一番遅いわけでもない。日の入りから日の出までの時間が一番長いというだけだ。実は,日が暮れるのが一番早い日は冬至より少し前,日の出が一番遅いのは冬至より少し後にな...
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「通読」という言葉が適当であるかどうかはわからないが,最初から最後まで系統的に目を通すという意味では僕は万葉集を通読したことはない。それどころか,実は『万葉集』そのものも持っていない。これまで目を通したものは抜粋された歌に口語訳や解釈が併記されたものだけなのだが,それでも鮮やかに...
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Dさんのことを「Dさん」と呼ぶようになったのはいつ頃だっただろう。Dさんは学部も大学院も僕の3学年先輩だが,最初の出会いは,僕が大学院・修士課程1年生の時だった。その時Dさんは既に大学の助手であり,学生の僕は「D先生」と呼んでいたと思う。事実,修士論文の作成に必要な数学的な方法を...
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実は昨年3月から学童保育で働いていた。65歳で大学を定年退職するまで,狭く閉じた社会で,ただひたすら研究と教育に没頭してきた僕にとって,新しい世界での新しい仕事へのチャレンジは予想したよりも遥かにエキサイティングで,日々発見の10ヶ月はワクワクするようなちょっとした「冒険」だった...