明けまして,おめでとうございます!垣根の山茶花に続いて木版画教室で習った「空摺り」の手法を用いて雪うさぎの年賀状を作成しました。よく目を凝らすと,ウサギがふっくらと浮き上がっているのがわかると思います。白いウサギは同色の雪に同化してしまうので「空摺り」はとても有効でした。
社会的儀礼としての年賀状はやめてしまったので(注),実際に郵送するわけではないですが,せっかくのデザインだから記録に残しておこうとアップロードしました。
本年もよろしくお願いいたします。
雪うさぎ |
(注)僕が年賀状を出すのをやめた理由。
現役のころ毎年年賀状は200枚以上出していたし,元旦にはそれと同じ程の数の年賀状をいただいていた。確かに元日に年賀状を見るのは楽しいが,数が多いと雑になるのは仕方がない。いただく年賀状の中には表も裏も印刷だけという味気ないものも多く,ひとこと添えてある言葉も「お元気ですか」あるいは「今年もよろしく」という決まり文句だけ。人のことを言えた義理ではない。僕も住所はプリンタで印刷したラベルを使っていた。一言添える言葉もやはり「今年もよろしく」。これならデジタル年賀状と同じことだ。潔くデジタル年賀状に切り替えることにした。そもそも年賀状の到着時期に合わせて,12月の中旬に「今年もよろしく」と書くのはとても不自然だ。デジタルだがこのようにジャストインタイムでデジタル年賀状をアップロードするほうがより自然だ。
とは言うものの,それでも年賀状を送ってくれる人には丁寧に対応することにしている。特に卒業生や学生時代の友人から近況報告を兼ねた年賀状をもらえばほっこりする。いただいた人には,時間はかかっても手摺りの木版画で「寒中見舞い」あるいは「余寒見舞い」の葉書を出すことにしている。こんな時,毎月の版画「裏庭の風景」が役立つ。ことし10月で70歳,これからは人付き合いも,一人一人丁寧にしようと心がけている。「寒中見舞い」あるいは「余寒見舞い」だけでなく,思いついたら手作りの季節の便りをときどき送ろうと思っている。
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