「赤いコートを着た女」の構図がとても気に入って,同じような大きさの,同じような構図の木版画を作りたくなった。ふと思い浮かんだのが大分駅にあるフランシスコザビエル像。明示的に手を描かなかった「赤いコートを着た女」に対して,フランシスコザビエルは大きく手を広げている。それを特徴として木版画を作った。ただし実際の銅像の頭は傾いてはいない。
大分駅のザビエル像 |
自作のザビエル |
例によって,版画は5センチ×7センチぐらいのとても小さいもの。写真の背景のLPレコードはカール・リヒター指揮/ミュンヘンバッハ管弦楽団 :ヘンデル オラトリオ「メサイヤ」-ドイツ語版-(全曲)。
両手を広げたザビエルの姿は,僕にはどうしても次のように見えてしまう。ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき(Also Sprach Zarathustra)』風に言えば,
Also Sprach Xaver:Fängt es an zu regnen?
それとも,何かを尋ねられて両手を広げ「私にはわからない」と答えているようにも見える。この発想,中学高校とカトリック系の学校に通ったにもかかわらず不謹慎極まりない。
0 件のコメント:
コメントを投稿