タンホイザーの舞台になったアイゼナハのヴァルトブルグ城はマールブルグから自動車で約1時間。訪れたのは雨降りの中一度だけだが,旧東ドイツのとても趣のある街。城とはいうもののノイシュヴァンシュタイン城のような華美なものではない。またバッハが生まれた町で,街にはバッハ記念館のようなものがあった。
大広間では,ここで騎士詩人の歌合戦が行われたんだ,バルコニーからみえる森にヴェーヌスベルグがあるのかと,オペラに思いを寄せる(妄想する)半日となった。ちなみにマールブルグにあるエリザベート教会のエリザベートは,ハンガリーからここへ嫁いだ実在の人。タンホイザーに出てくるエリザベートと関係があるようで,ないような。ワーグナーのタンホイザーの着想になったことは間違いないが,,,
定年後,仕事抜きにもう一度ヨーロッパを訪ねようと計画していたが,コロナ禍でそれもたち消え。生きているうちにもうヨーロッパへは行けないか,,,。
実際に観たオペラは,ニューヨークのメトロポリタン歌劇場のDVD 。どうしてもそのイメージが前面に出てきてしまう。老いた巡礼の人たち,杖から芽が出て救済される死んだタンホイザー,友人ヴォルフラムの夕星の歌(右上の篆刻は夕星)を一度に盛り込んだ版画になってしまった。全体が白黒で,杖の葉っぱだけが緑なのは,シンドラーのリストでの光景(赤い服の少女)の影響。
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