2021年2月21日日曜日

伏見稲荷

緊急事態宣言下,不要不急の外出を控えて二ヶ月になる。外出は病院での定期検査,近所の散歩,例のパン屋さんへの小一時間のドライブぐらいだ。ずっと家にこもっていると,これまでに訪れたところ,これから訪れようとしていたところなどいろんな光景を妄想する。

これまで京都のお寺の版画を作成したが(雲龍院,三十三間堂,東寺),お寺ではなく,神社だが,何故かふと伏見稲荷の千本鳥居が頭に浮かんだ。稲荷といえば狐だが,狐のおかげでとても神秘的な空間になる。

千本鳥居

版画は,墨の濃淡と,朱色の二色。一つおきに彫った鳥居の版を二つ,黒い部分の班を一つ,グレーの道と同色の狐の重ね押し合計五枚の板を使った。刷りはかすれ,ズレているが,そのおかげで立体感が出たように思う。実は,この版画は,いままで試行錯誤で作成した木版画のなかで,僕が木版画を始めた時にイメージしていた木版画に一番近い。

篆刻は,もちろん「伏見稲荷」。僕はいなり寿司が大好物た。


0 件のコメント:

立秋:二十四節気

今日は立秋。暦の上では秋が始まるが,実際には夏真っ盛り,至る所で酷暑日が続く。しかし僕はしばらく暑さとは無縁の完全空調下の病院にいた。実は下肢の血液の循環に問題があり,血管内の治療を行っていた。カテーテルと呼ばれる細い管を太ももの動脈に入れ,血管内に溜まった石灰質を細いドリルで削...