本日から八月。庭のフェンスに蔓(つる)を延ばしていたフウセンカズラが次々と立派な果実を実らせている。果実と言っても食べられるわけではない。白色の花はうっかりすると見逃してしまうほど小さいが,果実は大きく,その名が示すようにフウセンのようだ。
最初に一つ果実を見つけたのは十日ほど前だったのがあっという間にその数は二桁になった。見た目は鬼灯(ほおずき)に似ているが,フウセンカズラはナス科の鬼灯はとはまったく異なる植物だ。
ネットワーク・ツリーを構築するように,くるくるとカールしたか細い蔓を伸ばし,フェンスの取っ掛かりに食らいつきながら(ときには自分自身を取っ掛かりと勘違いし)日々成長していくのを見るのは楽しい。
蔓は次数4のネットワークツリーのように成長する。 これをみれば葉ノード(leaf node)の意味がよくわかる。 |
そんなフウセンカズラの蔓がフェンスに沿って拡がっているのを見ていると,ふと唐草紋様(アラベスク)の風呂敷を思い出した。そう!古典的泥棒の常備品,緑色の風呂敷の紋様だ。実際にみる自然の形態とは程遠いが,背景を唐草紋様にして僕が感じたイメージをそのまま木版画(ポストカードサイズ)にした。
唐草紋様とフウセンカズラ:花・葉・実・蔓 |
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