2022年8月8日月曜日

なんとなくパリス

県立美術館の課題「裏六甲の四季」は家から見える風景をすこしデフォルメしただけものだ。単純な構図と,あいかわらず子供の絵のような木版画だが,静かな季節の移ろいをわりあいうまく表すことができたと思っている(自画自賛)。

実際は,裏六甲は,春にはひばりや燕が飛び交い,夏には蝉の声が響き,山越に大きな入道雲が沸き立ち,秋の夕暮れには雲が流れ,冬には雪が降ったりと動きのあるワクワクするような所だ。それらを図案に入れることもアイデアだが,課題は「同じ構図」で色の違いだけで四季を表すと言うものだから,ルール違反。

そこでもうひとつ別の図案を考えた。特徴的な色の他はできるだけ色数を少なくするため,同色を重ねて,バラエティを出すことにした。図案はパッチワークのトートバッグを持つ女。基本となる色は,バッグの色,服の色,背景の色の三色。絵の技量がないので,頭,指先,足元はすべて割愛。

夏の背景色で苦労したが,いつものように,このみ先生のアドバイスがとても効果的だった。ほんとうはもっと薄いライム色が良いのだろうが。実は最初は薄いレモンイエローだったのだが,どうも落ち着きが悪くて,そのうえに薄くセルリアンブルーを重ねてライム色を作り出した。

理由は特にないが,題名はなんとなく「パリスの四季」,人物を少しだけ前のめりに配置して「動」を表し,「裏六甲の四季」の「静」に対比させた。題名はもちろんフランス語。 

秋の肌だけは背景色やドレスの色とマッチさせるため少し濃いめにし。なんとなくゴーギャン風。冬に袖なしのドレスは不似合いかもしれないが,まあそんな元気な女性もパリにはいるだろう。


Les quatre saisons à Paris



le printemps



l'été 



l'automne



l'hiver




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