2025年5月20日火曜日

生誕150年記念「上村松園」

クラリネットの調整のため大阪の楽器工房まで行った。工房に楽器を預けた後,中之島美術館に立ち寄り,日本画の展覧会「生誕150年記念上村松園」を楽しんだ。

入り口の看板(左が「待月」)

受付の上の垂れ幕

上村松園といえば「序の舞」だが,僕が一番気に入ったのは入り口の看板(上の写真)にも用いられている「待月」。実はこの絵には月は描かれていない。看板にする時に端折ったのではなく,本物にも月は描かれていない。なるほど!月をテーマにしていても月を描く必要はないのだ!月は描かれていなくてもまさに「待月」。なぜかとても腑に落ちた。

「待月」以外も,すべての作品の色合いの優しさが素晴らしい。それぞれの絵の中で美人は考え抜かれた絶妙のバランスの位置に置かれている。絵の下絵や縮図帳なども展示されていて,手を抜くことのないプロの姿勢に感銘を受けた。展覧会へ行くと発見が多い。良いものを観ると感銘を受けるだけでなく,とても勉強になる。




2025年5月9日金曜日

パウル・クレー展

兵庫県立美術館のパウル・クレー展を観に行ってきた。パウル・クレーを観るのはこれが2回目。1回目はずいぶん前になるが,ベルン(スイス)のパウル・クレーセンターだった。チューリッヒ工科大学(ETH)での報告が終わった後、少し足を延ばして ベルンまで出かけた。チューリッヒからベルンまでは列車で一時間あまりだ。

県立美術館・会場入り口の看板

パウル・クレーセンターはとてつもなく大きかった。たくさんの作品を鑑賞した。どれもとても素晴らしく印象的だった。体調が悪く,出国時からずっとしんどい出張だったが、のんびり作品を鑑賞していると幾分かましになった。すっかりファンになり,帰国後しばらくして本を購入したぐらいだ。

パウルクレーセンター (ベルン)


パウルクレー『造形思考』(ちくま学芸文庫)

今回,素人の戯れとはいえ,木版画を楽しむようになったためか,パウル・クレー展は,ただ作品を楽しむだけでなく,とても勉強にもなった。もちろんパウル・クレーは僕とは遠く離れた別世界の大芸術家なんだが,彼の言っていることには素人の僕でも共感するものがとても多い。作品はすべて素晴らしかった。


六甲山ハイキング

連休中,六甲山へハイキングに出かけた。出かけたと言っても六甲山は近所。洞川湖から森林植物園,山田道を経て谷上駅までぶらりぶらりと歩いただけだが,コースは六甲山のメインコースから離れていているので人も少なく良い気分転換になった。

洞川湖

山田道

山田道

山田道丸山川

神戸には,街からちょっと離れたところにこんな素敵なところがある。裏六甲には気分転換にもってこいの場所がたくさんある。

生誕150年記念「上村松園」

クラリネットの調整のため大阪の楽器工房まで行った。工房に楽器を預けた後,中之島美術館に立ち寄り,日本画の展覧会「生誕150年記念上村松園」を楽しんだ。 入り口の看板(左が「待月」) 受付の上の垂れ幕 上村松園といえば「序の舞」だが,僕が一番気に入ったのは入り口の看板(上の写真)に...