2020年12月16日水曜日

寒波到来 雲龍院悟りの窓

 日本を寒波が襲っている。北国の大雪はもちろのこと僕の住む地域でも今晩から雪が降るとの天気予報だ。テレビによると昨日は京都で初雪が降ったらしい。雪の降った夜の次の朝はしみじみとした趣がある。「春はあけぼの・・・」で始まる枕草子には

「冬はつとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず・・・」

とある。

雲龍院は京都の南東に位置する,とても趣のあるこじんまりした素敵なお寺だ。そこには「悟りの窓」と呼ばれる丸い窓がある。僕は何年か前,紅葉の季節に訪れただけだが,今朝,悟りの窓からの景色はさぞ綺麗だっただろうことは容易に想像できる。

木版画は,その想像の産物。木版画教室でH先生から習った「ぼかしの手法」を使って早朝の空を描いてみた。まるまって寝ている猫は,寒い朝を表している。



雲龍院のハンコは「雲」,「龍」,「院」の三つに分けて刻した。こんなハンコの彫り方,押し方は,篆刻家と呼ばれる人たち(自称篆刻家も含む)からは叱られるかもしれないが,僕はそんな高尚な芸術家ではない。自分が楽しむための趣味だし,自分だけでなく,それで周りの人たちがちょっぴりハッピーな気持ちになれば良い。

ところで,「龍」が上下逆さまになっているのには訳がある。つまり「龍」は雲の上から舞い降りてきているのだ。なぜかって?もちろん新型コロナウイルスを退治するためだ!

参考のため,上下正しい「龍」を押した木版画を掲げておこう。


なんとなく,龍は上下逆さの方が座りが良く感じるのは僕だけだろうか。24節気の版画も次の冬至で終わりとなる。それが終われば,僕が好きな京都のお寺を木版画と篆刻で紹介しようと計画している。






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