2021年1月21日木曜日

通し矢

 三十三間堂は,とても細長いお寺だ。その幅は東西20メートル余りなのに,長さは南北100メートル以上と驚くほど長い。三十三はお堂の柱の間の数が33であることを示している。つまり柱は34本ある。柱の数を数えたことは無いが,内部には全面仏像がずらりと並べられており圧巻だ。

京都は七条通りを挟んで国立博物館の真向かい,つまり真南に位置している。博物館の予約時間よりも早く到着した時や,入り口にとんでもない長さの行列を見る時の時間調整に訪れるのも良し,博物館の鑑賞が終わった後,電車の時間に余裕があるならば気分転換に訪れるのも良し。いずれにせよ,飾り気のあまりない素敵なお寺だ。三十三間堂の木版画を作成した。


例年なら一月に通し矢が開催される。全国から弓の達人が集い,60メートル先の直径1メートルの的を射る。残念ながら今年の通し矢はコロナ禍で中止。

通し矢が行われるのはお堂の西側だから,東側の正面から見たこの版画の丁度裏になる。矢がこんなに高く飛ぶことは無いだろうが,月を的に見立てた。来年の通し矢が待ち遠しい。

0 件のコメント:

百人一首シリーズ(その2)

今日で8月も終わり明日から9月。しかし依然として猛暑。このまま秋は来ずに地球は終わるのでは無いかと心配になるほどだ。百人一首から秋の二首。 わが庵は都の辰巳しかぞすむ世を宇治山とひとはいうなり (喜撰法師) 大学退職後ご街の北西の山里で,たまに子育て支援のお手伝いをしながら,趣味...