明日,7月7日は小暑。既に鮎漁は解禁され,近所の魚屋さんにも美味しそうな鮎の塩焼きが並んでいる。柏餅,水無月と和菓子に続き,「若鮎」という和菓子を題材にとも思ったのだが,すでに本物の鮎をデフォルメしたものだから,木版画にしてもそのままで面白みがあまりない。そこで鮎の塩焼きを少しだけデフォルメして木版画にした。昨年の5月四万十川を訪れた時に食らった鮎の塩焼きがモデルだ(👉こちら)。
鮎の塩焼き |
鮎について」は,黒の一文字ぼかし,グレーと黄色の付け合わせぼかしなどいろいろ試みた。それぞれ妙なリアル感は出るのだが,焼き魚のカラカラ感が出ない。思い切って,グレー1色の「ごまずり」にしたところ,なんとなく塩焼きのカラカラ感がでた。今回は安易だがこれで行こう。
敵に塩を送るという諺がある。上杉謙信が,塩不足に苦しんでいる敵,武田信玄に塩を送ったという故事に基づいている。塩をもらった敵は嬉しいだろうが,鮎の塩焼きならばもっと嬉しいだろう。
旧居留地界隈:いつものお店のウインドウ |
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