2022年5月21日土曜日

姉を訪ねて三千里(その三)

朝起きると本日も快晴。今日はいよいよ日本最後の清流,四万十川をめぐるドライブだ。中村駅の観光案内所で四万十の簡易地図をもらい見所を教えてもらう。さっそく四万十川沿いに国道441号線を遡るドライブに出発した。四万十川の見どころは澄んだ流れはもちろんだが,沈下橋という都会では見ることの出来ない橋にある。洪水時に橋が流されないように欄干が無く増水すれば橋は水面下に隠れてしまう。まず最初に出会うのは佐田沈下橋。河原まで降りると屋形船が浮かんでいるが誰も人はいない。流石に水は澄んでいて綺麗。

人影は少ないが二人連れが橋を渡っている。歩いてみると幅は十分あるのだが欄干がないためなんと無く気持ちが不安定だ。まったく車は走っておらず,果たして車で通行して良いのかどうかがわからない。

佐田沈下橋

佐田沈下橋を過ぎればすぐに三里沈下橋に到着する。少し川幅が狭くなり水もより一層綺麗になった気がする。ここでもやはり人影は無かった。

三里沈下橋

次に高瀬沈下橋に向かう。441号線は国道とはいうものの道幅はすれ違うのがやっとというほど狭くやたらと工事中区間が多い。緑の中の川沿いのワインディングロードをオープンエアーで走行するのはなんとも気持ちが良い。高瀬沈下橋に到着。なんとここでスイスイと橋を渡る軽四輪トラックに遭遇。車で渡ることができるんだ!

高瀬沈下橋

橋を渡る軽四輪トラック

渡ってみようと思ったが,やはりなんと無く不安がつきまとう。つまり,

  • もし橋の途中で対向車に出会ったらどうするんだろう。相手が後退してくれると良いが,後退しろと言われた時,真っ直ぐに後退する自信がない。しかし後退できないというのはプライドが許さない。愛車はもちろんバックモニターもついていない。
  • 万が一脱輪して転落しても死ぬことはないだろう。しかし僕が乗っているのはやたら目立つ自動車だ。つまり6速マニュアルトランスミッションのオープンカー,スポーツカーなのだ。こういう車でオートマチック車に乗るのはなんともみっともないと思う。
  • そんな自負のある僕が脱輪して転落すれば,目立つことこの上なく,恥ずかしい。「高齢者,スポーツカーで脱輪し沈下橋から転落。車は大破したが幸い本人に怪我はなし」という新聞記事が目に浮かぶ。

というわけで今回は徒歩で楽しむことに決定!徒歩でも欄干がないためなんとなく気持ちが落ち着かない。そうこうしているうちに,勝間沈下橋に到着。河原まで降りて行くことができた。橋の上には人影が。この橋が一番趣のある沈下橋だったように思う。

勝間沈下橋

最後は岩間沈下橋。駐車場で観光タクシーに出会い。橋の途中で対向車と出会えばどうするのか尋ねてみた。既に橋を渡っている車があれば橋の袂でそれが渡り終えるのを待つというのがルール。橋の上は前進あるのみとのこと。しかし地元の人はルールを知っているが来訪者はそれを知らない。事実僕は知らなかったし,そういうもの同士が鉢合わせすることもあるだろう。まあ今回はやめておこう。

岩間沈下橋

実は岩間沈下橋の前に口屋内沈下橋というのがあったのだが,途中道路工事区間があったりして,うっかり見過ごしてしまったようだ。迂回路を通ればあったのかもしれないが,,,。お昼前に道の駅よって西土佐に到着。案内所でおしえてもらった鮎のお店に直行。鮎の身がこんなに多いとはいままで知らなかった。小骨の間から身を削ぐようにして食べるのが鮎だと思っていたが,四万十の鮎は背中からガブリ。ゴロリと身がとれるという感じ。美味かった〜。

鮎の塩焼き











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