2024年2月25日日曜日

知己朋友:大人の遠足2024京都編

昨年の忘年会(こちら👉)で,地質のT君が次回は春に城南宮の梅見に行こうと言った。約束通り二月中旬,地質のT君から連絡があり,時期は二月末か三月初めではどうかと。メンバーは橋梁のT君を含めいつもの三人,地下鉄(近鉄)竹田駅で待ち合わせ城南宮へ向かった。 

城南宮は訪れるのは初めて。それどころかT君に聞くまで名前も知らなかった。しかし着いてみると大変な賑わい。枝垂れ梅の庭に入るにも長い列に並ばなければならない。不謹慎だが白い着物を着た何人もの宮司さんが交通整理をしているのは少々滑稽。海外からの人たちも多い。こんなにも有名な名所だったのだと改めて実感。

庭に入ってみると見事な枝垂れ梅に圧倒される。こんなに見事な枝垂れ梅は初めて見る。ここは梅だけではなく,椿の名所でもあるようだ。椿と山茶花の違いがこれまでよくわからなかったが,橋梁のT君の理路整然とした説明に納得。これから僕はもう間違うことはないだろう。

枝垂れ梅は英語でweepingplum,確かに泣いている

幻想的な梅林に見惚れる

ちょっとやらせっぽい椿。花がみな通路側を向いている

地質 のT君(左)と橋梁のT君(右)

小一時間梅と椿を楽しんだ後,夜の会食前に伏見に場所を移し,酒蔵の界隈を散策。運河のある素敵な風景に,何度も訪れたアムステルダムやフロニンゲンの街が懐かしい。

運河沿いの大きな酒蔵

夜になっていよいよ会食。酒蔵に直結したレストラン。日本酒の酒蔵なんだが,何故か皆注文したのは地ビール。美味しい料理を堪能しながら楽しいおしゃべり。今回は,二人のT君達の専門と関係の深い能登の地震の話や,僕が最近気になっている社会的格差などちょっと真面目な話から,それぞれに縁のある大分県の美味しいお酒や醤油まで話は弾んだ。いつものことだが異分野の友人と話すことは学ぶことが多くとても勉強になる。ただ僕は少し酔っ払って,少し饒舌になってしまったようだ。近いうちの再会を約束して今日も楽しくお開き。すでに次回が楽しみだ。


お店の人に撮ってもらったが,slightly out of focus


2024年2月19日月曜日

蟹とたわむる

山陰の静かで寂しい雰囲気がとても好きだ。見慣れた瀬戸内海の海とは違う姿の日本海をみると何故かとても気持ちが落ち着く。相反するようだが,同時にこの海の少し向こうには大陸があるのだと思うとワクワクもする。

ちょっとしたことがきっかけで,香住町に一泊して蟹を食べた。蟹を食べるのは数年前地質のT君の紹介で出かけた京都の網野町の料理旅館以来だ。今回も蟹と地酒の日本酒を堪能した。

りっぱな蟹

ところで,香住町から少し西へ足を延ばせば,山陰線の余部鉄橋がある。中学生になった初めての夏休み,学校の海浜学校で餘部の鉄橋を通ってその先の諸寄まで行った。海浜学校の旅程表を学校でもらってきたとき,それをみながら,父が日本で一番高い餘部鉄橋を通ること教えてくれたことを覚えている。

昔の鉄橋の橋脚

とても高いコンクリートの橋

諸寄の海浜学校で,以前話した同級生のH君と二人が写った写真がある。とても小さな僕と比べて,その当時からH君はひと回り大きく堂々としている(H君のことについてはこちら👉)。そんなことを考えていると,当時がとても懐かしくなり余部まで行った。

橋はコンクリート製の構造物にに変わり,もはや鉄橋では無くなっていたが,鉄製の橋脚がそのまま残されている。橋は相変わらず,とても高くここを列車が通るのかと思うと少し不安になる程だ。事実,30年以上も前に強風で列車が転落し,橋の下の蟹工場を直撃した。列車の車掌さんと,蟹工場で働いていた何の落ち度もない女性達が大勢亡くなった。

蟹は食べると旨いことは確かだが,この事故の記憶や小林多喜二の『蟹工船』を読んだ記憶が,「蟹→山陰→寂しい」とい連鎖が,最初に述べた「山陰の静かで寂しい雰囲気」という僕の感覚に大いに影響しているのだろう。春になればまた一人ロードスターで,鳥取や島根など山陰を巡ろうと思っている。

新二十四節気・冬至

今週末の土曜日(12月21日)は冬至。北半球では一年で夜が一番長い日だ。ただし日の入りが一番早いわけでも無いし,日の出が一番遅いわけでもない。日の入りから日の出までの時間が一番長いというだけだ。実は,日が暮れるのが一番早い日は冬至より少し前,日の出が一番遅いのは冬至より少し後にな...