2024年2月19日月曜日

蟹とたわむる

山陰の静かで寂しい雰囲気がとても好きだ。見慣れた瀬戸内海の海とは違う姿の日本海をみると何故かとても気持ちが落ち着く。相反するようだが,同時にこの海の少し向こうには大陸があるのだと思うとワクワクもする。

ちょっとしたことがきっかけで,香住町に一泊して蟹を食べた。蟹を食べるのは数年前地質のT君の紹介で出かけた京都の網野町の料理旅館以来だ。今回も蟹と地酒の日本酒を堪能した。

りっぱな蟹

ところで,香住町から少し西へ足を延ばせば,山陰線の余部鉄橋がある。中学生になった初めての夏休み,学校の海浜学校で餘部の鉄橋を通ってその先の諸寄まで行った。海浜学校の旅程表を学校でもらってきたとき,それをみながら,父が日本で一番高い餘部鉄橋を通ること教えてくれたことを覚えている。

昔の鉄橋の橋脚

とても高いコンクリートの橋

諸寄の海浜学校で,以前話した同級生のH君と二人が写った写真がある。とても小さな僕と比べて,その当時からH君はひと回り大きく堂々としている(H君のことについてはこちら👉)。そんなことを考えていると,当時がとても懐かしくなり余部まで行った。

橋はコンクリート製の構造物にに変わり,もはや鉄橋では無くなっていたが,鉄製の橋脚がそのまま残されている。橋は相変わらず,とても高くここを列車が通るのかと思うと少し不安になる程だ。事実,30年以上も前に強風で列車が転落し,橋の下の蟹工場を直撃した。列車の車掌さんと,蟹工場で働いていた何の落ち度もない女性達が大勢亡くなった。

蟹は食べると旨いことは確かだが,この事故の記憶や小林多喜二の『蟹工船』を読んだ記憶が,「蟹→山陰→寂しい」とい連鎖が,最初に述べた「山陰の静かで寂しい雰囲気」という僕の感覚に大いに影響しているのだろう。春になればまた一人ロードスターで,鳥取や島根など山陰を巡ろうと思っている。

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