2024年12月19日木曜日

新二十四節気・冬至

今週末の土曜日(12月21日)は冬至。北半球では一年で夜が一番長い日だ。ただし日の入りが一番早いわけでも無いし,日の出が一番遅いわけでもない。日の入りから日の出までの時間が一番長いというだけだ。実は,日が暮れるのが一番早い日は冬至より少し前,日の出が一番遅いのは冬至より少し後になる。

そんな気象の話よりも,冬至といえばやはり柚子湯。湯船にぷかぷか浮かぶ柚子を木版画にしてみた。石のハンコは新たに彫り直したもの。


絵柄は水(湯)に浮かぶ柚というだけで,それが風呂であるかどうかはまったくわからない。むしろ明らかに湯船とわかるところに柚子が浮かんでいるというありふれた図柄にはしたくなかった。しかし,水面をどう表すかが問題で,結局,福田平八郎の「鮎」の水面に大きく影響を受けたものになった。この濃いブルーと薄いブルーの色合いを選んだのはそれだけではなく,元はと言えば,二年前の晩秋,奥の細道を辿るロードスター一人旅の帰り道,長岡から金沢に向かう途中で立ち寄った「親不知」で,断崖絶壁から眺めたとても美しい日本海の水面の記憶である。

親不知:断崖絶壁から見た日本海の海面




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