和歌山までお墓参りに行った。いつものようにお昼は一橋庵という割烹でちょっとしたお寿司を食べて,駿河屋で羊羹を買って帰ろうと考えていたのだが,コロナ禍もだいぶ収まり活気が戻ってきたようで,どちらのお店も駐車スペースもないほどの賑わいだ。お寿司と羊羹は断念した。
帰り道,お天気も良いしこのまま神戸に戻るのも勿体無いと思い,奈良の唐招提寺に寄ってみた。奈良の街からは少し離れたところにある唐招提寺は人出もすくなくゆったりしたお寺でとても落ち着いた気分になる。
国宝 金堂 |
教科書で見慣れた鑑真和上像,本物は六月五,六,七日の三日だけ公開ということで「身代わり像」と称するレプリカが一般に公開されている。レプリカにもかかわらず,不思議なことにやはり撮影禁止。何らかの理由があるのだろうが詳細は不明。
唐招提寺を出る時に,ふと「二人展」を機に連絡をとったT先生がこの近くに住んでおられることを思い出した。スマホの連絡帳にその住所を見つけ,訪ねてみることにした。50歳代で民間企業から留学生担当社会人教官としてK大学に移って来られたT先生,今年は87歳になられるとのこと。このような時期に加え突然の訪問だったので,玄関先だけで失礼したが,本当に久方ぶりにお目にかかった先生は,昔と変わらずお元気そうで安心し,とても幸せな気持ちになって帰路についた。
今日も良い日だった。めずらしく墓参りなどと良いことをすると,付随してさらに良いことも起こるものだ。
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