明日8月8日は立秋。暦の上では秋だ。とはいえ,まだまだ暑い日がしばらくは続きそうだ。いくら暑くても秋を感じたい。そんな時にはキンキンに冷えた「かき氷」や「アイスクリーム」よりも,適度に冷やしたわらび餅が一番。というわけでわらび餅を木版画にして「立秋」の篆刻を添えた。少しだけ歪ませた立方体を図案にしたが,きな粉が降りかかった様子を木版画にするのはとても難しい。特に本体から皿にこぼれ落ちたきな粉をどうするかが問題。歯ブラシに絵の具をつけて指で弾くというやり方を版画教室の大先輩Yさんに教えてもらったが,これは結構スキルが必要だった。普通にやるとお皿だけでなく紙前面にきな粉が飛び散ってしまう。結局直接小さな粒を板に直接彫るという正攻法を採用した。出来上がったものが下。
わらび餅 |
わらび餅は,フォークや箸でも食べることができるが,やはり黒文字が一番風情がある。家にある黒文字は実際にはもっと大きいが,版画に収まるようにかなり縮小して描いた。添えた文章は,持統天皇の歌
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山
の時期を後ろへシフトさせただけ。暑い夏を乗り切ろう!
1 件のコメント:
この作品、大好きです!!!
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