女房の故郷大分へ行ってきた。夜神戸発のフェリーに乗れば,早朝大分に到着する。40年間毎年のように利用した航路で,今瀬戸内海のどのあたりを航行しているかまでなんとなくわかるほど。自宅の延長のようで全く緊張感はなく,展望風呂に入って部屋に戻ると,すぐに眠ってしまった。朝起きると船はすでに豊後水道,大分港到着の直前だった。
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出航前のフェリー |
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船の右手前方には九州の山影が見える |
朝食を済ませると,予定が詰まっている女房とは夕方に合流することにして,一人,砂湯で有名な別府の「竹瓦温泉」を訪ねた。
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歴史的な建物
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砂湯は人数制限があり予約制だ。しかしウェブでも電話でも予約は不可能,現地で直接受付の人に申し込む。僕は9時に到着したが,確保できたのは10時15分からの砂湯。付近を散策したり,温泉の待合室で寝転んだりしているとすぐに10時15分になった。
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砂湯の入り口 |
男女別々の更衣室を過ぎれば,あとは男性も女性も一緒。更衣室で備え付けの浴衣に着替え湿った砂の上に寝転ぶと,女性(「砂かけばばあ」という妖怪が『ゲゲゲの鬼太郎』に出て来たが,砂湯の女性は「ばばあ」からも「妖怪」からも程遠い若く優しい女性)が鍬(くわ)を使って身体に砂をかけて生き埋めにしてくれる。もちろん,顔は砂の上に出ているから本当の生き埋めではない。ポカポカと身体が温まる15分ほどで終了。少しずつ砂を払って砂から出る。
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死んだわけではありません |
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まだ生きています |
身体にたっぷり付いた砂を払うのが大変だが,浴衣を着たままのシャワーの後,あたたかい温泉に浸かって砂湯コースは完結。竹瓦温泉を出,すっかり寂れた別府の商店街を抜けてJR別府駅へ。日豊本線で大分まで向かう。大分はキリシタン大名大友宗麟の町。駅前には大友宗麟の銅像と並んで,フランシスコ・ザビエルの立派な銅像がある。こんなにお天気なのに,両手を広げ「雨が降り出したのではないか?」と心配しているような様子。それとも何かを尋ねられて,「さあ,わかりません」と言っているような,,,
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雨かな? |
ちょっと遅い昼ごはんに,地元の料理「とり天」と「リュウキュウ」を食らい,午後は商店街(ポルトガル語のセントポルタ中央町,イタリア語のガレリア竹町と何やら外国風の名前)をぶらぶら,定評のある書道用品店で篆刻用の石を買い込んだり,お気に入りの日本酒,麦焼酎,菓子などを買い込んで一日の予定は終わった。
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