2019年6月14日金曜日

任期満了による退任

2019年6月14日,畏友エルマー・シュテルケンが任期満了により,オランダ・フローニンゲン大学(University of Groningen)の学長(Rector)を退任します。退任のセレモニーへの招待状が届きましたが,なにせ遠方であり,今回は出席することができませんでした。




エルマー・シュテルケン教授とは1990年,バルセロナで開催された計量経済学会第6回世界大会(World Congress of the Econometric Society)の同じセッションで,異なるアプローチで同じテーマ(実物セクターと金融セクターを統合した計量経済モデルの構築)の報告をして以来のつきあいです。共同研究は2000年にスタートし,それ以来毎年のように日本とオランダを行き来しての共同研究を続けています。

現時点で刊行された共同論文は以下のリストの通りですが,フローニンゲン,神戸でのセミナーはもちろんのこと,セミナー,カンファレンスなどで報告するため,ベネチア,フランクフルト,チューリッヒ,ローマ,ヨーク,ウルビーノなどへ一緒に楽しく旅行しました。この10年間は彼が学長職にあり私には想像できないほどの多忙さでしたが,それにもかかわらず超人的な体力と知力で共同研究を続けてくれたことに敬意を表します。お疲れ様でした!


共同論文リスト
  1. Why do Japanese firms prefer multiple bank relationship? Some evidence from firm-level data, Economic Systems 31(1) (March 2007): 49-70.
  2. Multiple bank relationships and the main bank system: Evidence from a matched sample of Japanese small firms and main banks, in Calcagnini, G. and E. Saltari (eds.) The Economics of Imperfect Markets, Berlin-Heidelberg: Springer-Physica Verlag (October 2009) : 73-90.
  3. Financial distress and industry structure: An interindustry approach to the lost decade in Japan, Economic Systems Research 24 (3)(September 2012): 229-249.
  4. The trade credit channel revisited: Evidence from micro data of Japanese small firms, Small Business Economics 40(1) (January 2013): 101-118.
  5. International spillovers of R&D and marginal social return, Review of International Economics (May 2019)

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