秋分の時にも触れたように,本日10月1日は中秋の名月(15夜)。実は本当の満月は明日だが,今晩でも,ほぼまん丸に見える。実際夜9時過ぎにまん丸の月が見え,古いカメラで撮影した。2007年に頂いた原稿料で,センター街の老舗カメラ店(現在はもう閉店した)で購入した発売されたばかりのオリンパスe410だ。
最新機のような手ぶれ補正もなく,汎用性のあるSDカードに画像も保存できない。しかし,それまでContax G1というレンジファインダーを使っていた僕は,この小ぶりのデジタル一眼に店先のショーウインドウで一目惚れして購入した。それも歳をとって大きく感じ持ち歩くのが億劫で,現在はリコーGRという小型デジカメをもっぱら使用している。
久しぶりにe410を出してきて,300ミリの望遠レンズをつけて撮影した。e410はセンサーサイズがフォーサーズだから,これは600ミリの望遠レンズに相当する。前回使ったのは2012年6月の金星の太陽面通過のときだからほぼ10年ぶりである。うまく撮れるかと少し心配だったが,意外に綺麗に撮影できた。
おまけ:2012年6月6日に撮影した金星の太陽面通過の写真がある。ちょうど金星が地球と太陽の間に入り,影となるわけだ。朝7時過ぎから観測して午後2時ごろに完全に通過。途中雲がかかることもあったが,約一時間毎に撮影することができた。白い大きな円が太陽,7時30分,太陽の左端中央やや下の黒い点(第2接触,内接)が金星。山なりに13時半,右端中央下の黒い点(第3接触)までゆっくり移動していく。太陽の大きさ,太陽までの距離,金星の大きさ,そして何よりも自分が宇宙という三次元空間に存在していることが実感できる不思議な時間だった。
以下の写真は,なにぶん天文は素人の僕の撮影だから正確さは勘弁してもらおう。東京のK大の友人H君は著名な経済学者だが天文に関しても専門家跣。東京出張のたびに,三田のキャンパスを訪れ,同じくK大のS君を交えて,経済学だけでなく,天文の話題をはじめいろいろな話題のおしゃべりを楽しんだ。彼はもちろん正確な記録写真を撮影している。
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