2021年3月30日火曜日

物干し:刷毛の乾燥用

木版画を始めて2年になる。なかなか技量は上達しないが,道具はだんだん揃ってきた。始めた頃は,すべて我流で,糊や刷毛を使うことも知らなかった。県立美術館の版画教室で先生や先輩に教えていただき,糊や刷毛を使うことで,刷り上がりは見違えるように綺麗になった。

使用後,刷毛には色が残るので,色の系統別に複数本用意しなければならないことも教えてもらい,赤,青,黄,黒,白用の5本使っている。それでも,どうしても色が残るため,使った後は石鹸で泡だてて綺麗に洗うことも教えていただいた。洗った後の乾燥は刷毛を下向きに吊るして自然乾燥させるのが良いと言われたので,そのための「物干し」を作成した。材料は100円ショップとホームセンター。材料費は全部で500円ぐらい。

物干し全貌

刷毛のお尻の金具

刷毛のお尻に金具を付けるときには要注意。無理をすると柄が割れてしまう。実際一本ヒビが入ってしまって木工用ボンドで応急修理。何分刷毛のお尻は小さいのでここは改善の余地が残る。

ところで,一番右端にぶら下がっている「たわし」のようなものも版画用の擦り込み刷毛。これは高価なものらしいし,僕は葉書サイズの小さな版画しかしないから必要ないやと思っていた。しかし,版画教室でご一緒したOさんがプレゼントしてくれた。使ってみると,小さい刷毛では太刀打ちできないほど素晴らしい。高価なものだから色別に5つも揃えるのは大変だ。またこれは刷毛を下向けにして乾燥するのも少し困難。

版画教室で知り合った諸先輩はとても親切だ。プレゼントはこの「たわし」刷毛だけではない。Mさんなど木版画のテクニックや彫刻刀の研ぎ方を教えてくれるばかりか,僕が篆刻の経験を話すと,ご自宅にあったという篆刻用の印材(ハンコ用の石)や道具,書籍をごっそりプレゼントしてくれた。これだけあれば,篆刻作品用の石はもう買う必要がない。Mさんからは今日嬉しい知らせがあった。

Hさんは自作のカレンダーを送ってくださったり,先出のKYさんからは篆刻用の印泥,変わった自然石や書籍など沢山いただいている。これらの方々を含めて,ことあるたびにいろんな方からお菓子や版画用紙,トレーシングペーパーなどの版画のための道具をいただき恐縮している。こんなにいろいろいただくのは,よほど僕が貧乏に見えるのだろうか。まあお金持ちではないのは確かだが,,,。

版画教室は本当に楽しく,毎回ワクワクしながら県立美術館へ通った。今年度はコロナ禍で前半の半年間は休講,後半の半年間も自粛で,パスする方も多く少し寂しい一年だった。4月からの教室も申し込んだので,これらの方々との再会が楽しみだ。今日は健康のための夜の散歩の途中,綺麗な夜桜に遭遇した。






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