明日11月7日は立冬。暦の上では冬が始まる。朝夕には確かに寒さを実感する。この時期の果物といえば柿だ。たわわに実った柿の木の版画を作成した。
近所を散歩すれば,たわわに実った柿の木を見かける。不思議なことに,この版画のように葉はほとんどない。まさか,柿の葉寿司のために刈り取られてしまうわけではないとは思うが。さらに不思議なことに,色づいてまさに食べごろだと思うが,誰もその柿を収穫しようとする気配がない。万有引力で地面に落ちるのか,鳥が食べるのか,毎年,いつの間にか無くなっている。林檎,蜜柑,梨,葡萄,桃などが,柿のように自然に実っているのは近所では見かけない。見かけるのはテレビで映し出される,農園での収穫風景だけである。柿も果物店で売られているからおそらくどこかで体系的に栽培されているのだろう。
版画は,近所で見かける,そんな「不思議」な柿の木を,遠くから双眼鏡で覗いた景色である。たまに,双眼鏡で覗いた景色が二つの円で表されている絵を見るが,あれは間違い。双眼鏡には鏡筒が二本あるからそう勘違いするのだろう。焦点が合って,きちんと見えている状態では,この版画のように一つに円のなかに遠近感の全くない平面的な像を結ぶ。
甘い柿が美味しいのは当然だが,渋い柿も皮を剥いて乾燥させるととても美味しくいただける。柿に甘い,渋いの二種類があるように,双眼鏡にもポロ式とダハ式がある。我が家の双眼鏡はNikon製。左右の視力が異なるので使う人によって調整が必要になる。したがって,二人世帯の場合は一家に二台必要となる。ダハ式はNikon 双眼鏡 EDG 8×42,ポロ式はNikon E2 8×30。8は倍率,42,30は対物レンズの口径。
EDG 8×42
E2 8×30
0 件のコメント:
コメントを投稿