2023年6月25日日曜日

旧居留地界隈

今日は,橋梁のT君,地質のT君と3人で久しぶりのランチ。三宮の山手にある中華料理店。いつもどおり楽しいおしゃべりの時間を過ごすことができたが,お店のサービスでちょっとびっくりするような興醒めなことがありガッカリ。お店の名前が特定されてしまうおそれがあるため,今回は食事の写真はアップロードしないことにしよう。

それはさておき,帰りにおしゃれなテラスでコーヒーやケーキをたべておしゃべりの続き。ぼんくら社会科学研究者の僕と違って,二人ともきっちりした自然科学系の専門家。構造や地層について,いろいろと勉強になるお話を聞くことができた。

テラスへの途中,旧居留地を歩いているといつものお店のショーウインドウにどこかで見たことがある「抹茶と水無月」の版画が。ちょっとモヤモヤとしていた気持ちが晴れて,とても素敵なティータイムを過ごすことができた。悪いことはすぐ忘れることにしよう!

版画にマッチした色合いの額になっている!




2023年6月20日火曜日

夏至:夏の小豆三角形

明日,6月21日は夏至。一年で一番日の長い日だ。もちろんこれは北半球に住むわれわれにとってであって,南半球では一年で一番夜の長い日になる。今年立夏から再開した二十四節気,柏餅,梅酒,フランスパンと食べたり飲んだりのものばかり。新二十四節気の版画はともかくできるところまで,食べたり飲んだりの路線で走ってみよう。

六月の食べ物といえば,月名そのものの和菓子「水無月」。京都では6月30日,「夏越の祓」で食す。

「水無月の夏越の祓いをする人は千歳の命のぶというなり」

というわけで,夏至の版画は和菓子の水無月。水無月だけでは寂いしいので,茶筅付きの抹茶を添えた。夏らしい色合いにするため茶碗の色は,実際にはあり得ないが薄いピンク。参考のため,実際に近くの和菓子屋さんで購入した本物の「水無月」の写真も示しておく。

二種類の水無月と抹茶

満月堂の水無月

ところで水無月が三角形の形をしているのには訳がある。三角は暑気を払う「氷」を表し,上にのせられた「小豆」は邪気を払うことを表しているとのこと。

「夏」,「三角形」といえば夜空の星座,ヴェガ,デネブ,アルタイルからなる「夏の大三角形」だ。そこで木版画に添える文字は大三角形の「大」と小豆の「小」を対比させた「夏の小豆三角形」。篆刻はもちろん「夏至」。今年もなんとか暑い夏を乗り切るぞ!







2023年6月10日土曜日

あじさいの花の季節を迎えました

良いことは続くものだ。昨日帰宅するとこれまた「春と同じぐらい楽しい友人」が新しく出版した素敵な詩集が届いていた。

高橋暁子詩集『野ののしずく』


彼女にとっては第二詩集とのことだ。彼女が作詞した歌曲のコンサートには一度招待されたが,歌曲以外に彼女がこんなに素敵な詩をたくさん作っているとは知らなかった。今日午前中,すべてに目を通した。すべてとても素敵で,特に音楽や旅の印象の詩では僕の記憶や感性と通じるところがあり心が洗われた。ありがとう。

実は,表題の「あじさいの花の季節を迎えました」は,謹呈のしおりに添えられていた彼女の手紙の書き出し。奇しくも今日は中・高の同期,橋梁のT君と紫陽花(あじさい)を観に行く約束をしていて午後から森林植物園(👉こちら)へ出かけた。もう一人の地質のT君は都合がつかず今回は欠席。森林植物園では今日から「森の中のあじさい散策」が始まった。

まだ満開とはいかないが,綺麗な紫陽花が咲いていて気持ちが良い。

ところどころまだ色づいていないがみずみずしい




楽しいことが続き満面の笑み

お天気は曇り空だったが,森の空気の中「春と同じぐらい楽しい人」のT君と談笑しながら六甲山の自然と紫陽花を堪能した。


2023年6月9日金曜日

今夜はすっかりイタリアン

春そのものと同じぐらい楽しい少数の人たちを除けば,幸福の足を引っ張るのはきまって人間たちだったのである(ヘミングウェイ『偽りの春』)

既に梅雨入りして春はとっくに過ぎてしまったのだが,僕には春そのものと同じぐらい楽しい友人が何人かいる。今日はそのような二人の友人,NさんとAさんと会って食事を楽しんだ。お二人とも定年前同じ職場でいろいろとお世話になった女性だが,四月から再び地理的に職場や住居が近くなり,コロナも少し落ち着いた今,久しぶり(4年ぶり)に集まることになった。実は。もう一人春と同じぐらい楽しい友人のSさんも参加する予定だったが急に都合がつかなくなり今回は3人だけ。

定年前は最寄りの駅は六甲だったが,4月から4人に共通する最寄り駅は神戸駅。集まったのは神戸駅近くの小さなイタリアンのお店。

まずはオードブルと白ワイン

六時半から九時まで二時間半,ワイン,オードブルからドルチェとエスプレッソまで料理とおしゃべりをたっぷり楽しんだ。やっぱり春そのものと同じぐらい楽しい人たちだった。次回はSさんも一緒に楽しもう!

今日は心もすっかりイタリアン。神戸駅から11番の市バスにのって湊川公園西口まで向かい,神戸電鉄に乗った。



乗り換えの鈴蘭台駅構内もやっぱりイタリアン。今日はとってハッピーな気持ちで帰宅した。








2023年6月6日火曜日

芒種:6月のパン(June Bread)

今日,6月6日は芒種。この頃は麦や米のように芒(のぎ)のあるものを植える時期とのことだ。確かに米は今植え付けの時期だが,麦は今が収穫時期。しかし,芒と言えばやはり麦。そこで「芒種⇨芒⇨小麦⇨パン」という連想でフランスパンを版画にしてみた。「芒種⇨芒⇨大麦⇨ビール」という連想もあったのだが,,,。

バゲット,バタール,ブール三種盛

パンのザラザラ感を,和紙ではなくニューブレダン紙という洋紙に「ゴマ摺り」することで表している。木箱は同色を二度摺ったり,一部は三度摺ったりすることで濃淡によって奥行きをだした。

昨日木版画の会の帰りにAtelier Puntasに立ち寄りこのみ先生にアドバイスをいただいた。最初木箱の色は黄色に少し白を混ぜたものだったのだが,黄色は同色を重ねてもその効果があまり見えない色ということだ。先生のアドバイスで,バーントシエナと黒を少し加えることで,より実際の木箱に近い色に変えると濃淡がはっきりし箱に奥行きが出た。

もう一つ,パンの色にも奥のものと手前のものに濃淡をつけるというアドバイス!それも絵の具を薄くするのではなく板にのせる絵の具の量で濃淡を調整する。さすがプロは目の付け所が違う!先生のおかげで,小学生の絵がすこしだけ大人の絵になった。

木箱の印字はJune Bride(六月の花嫁)をもじってJune Bread(六月のパン) 。木箱の印字をつけることでパンだけでは出ない季節感が少し出たような気がする。再スタートした二十四節気,気がつけば,柏餅(立夏),梅酒(小満),フランスパン(芒種)と食べたり飲んだりするものばかり。しばらくこの路線を続けてみうよう!

2023年6月5日月曜日

木版画の会

今日は6月の第一月曜日,木版画の会。中央区の文化センターの美術室に9人の木版画愛好者が集まった。今日はHさんの「回転版画?」のデモがあった。木の板を彫刻刀で彫り,それに絵の具を載せてバレンで和紙に摺るという伝統的な版画ではなく,段ボールにハサミやカッターで切れ目を入れたり,木の葉やネットなどを自由に配置 したりで構図を作る。ミソはその版を回転させて色を重ねるところにある。今日はすべての材料や道具をHさんが用意してくださった。


道具の準備は完了

材料はそれこそ何でもあり!

Hさんによる概要の説明のあと,いきなり各自それぞれ作品作りに挑戦することになった。Hさんのデモを見るだけだと思っていて,心の準備ができていない面々は戸惑いながらも果敢に挑戦!今日用意された絵の具は,黄,赤,青の3色だけ。したがって回転も3回。さてどんなものが出来上がるか。もちろん全員初めての体験。

真剣そのもの

まずは黄色から色をのせる

全員すごく抽象的で素敵な作品が出来上がった。すべてアップロードしたいのだが,こればかりは皆さんの許可が必要。責任をとって僕が作ったものだけアップロードすることにした。抽象的なものには憧れがあるが,やはり凡庸な僕は「型にはまった」ことから抜けきれない。先月に聴いた藤村美穂子さんの歌のイメージなんだが,中途半端なものになってしまった。次はもう少しイメージを膨らませて構図を考えてみよう。もっともこればかりは,回転の角度,色の重なりなどいろんな要素があるので,出来上がりが予想できない。それが魅力なのかもしれないが,,,。


会の終了後,何人かと蕎麦ランチを楽しむ。趣味や道楽が共通の素敵な人たちと月に一度会って,美味しいものを食べながらの四方山話ほど楽しいことはない。

新二十四節気・冬至

今週末の土曜日(12月21日)は冬至。北半球では一年で夜が一番長い日だ。ただし日の入りが一番早いわけでも無いし,日の出が一番遅いわけでもない。日の入りから日の出までの時間が一番長いというだけだ。実は,日が暮れるのが一番早い日は冬至より少し前,日の出が一番遅いのは冬至より少し後にな...