2025年4月28日月曜日

バースデーカード

子どもたちのお誕生日会のために,木版画でバースデー・カードを作成した。

バースデーケーキという子供らしい図案のカードだが,お誕生日の嬉しさや楽しさを表すために,ちょっとシャガール風にケーキの周りを舞う子どもたちを描いてみた。

バースデーカード:シャガール風


2025年4月22日火曜日

静けさを求めて琵琶湖畔へ

冬に購入した新しいテントの試し張りを兼ねて琵琶湖畔でデイキャンプを楽しんだ。天候は曇りだったが春の快適な気温。美味しいコーヒーを飲みながら湖と比叡山を眺め,静かな時間を過ごし,すっかりリフレッシュすることができた。

今回は,夕方から天候が崩れるという天気予報のため,早めにテントを撤収。新しいテントは,一辺が2メートル80センチの正方形でゆったりしている。張り方のコツもわかったので,次回はゆっくりオーバーナイトのキャンプを楽しもう。ゆっくり眠れそうだ。

新しいテントTC280

コーヒーを楽しむ




2025年4月19日土曜日

新二十四節気:穀雨

明日4月20日は穀雨。春の終わりを告げる時期だ。あと二週間すれば立夏,夏が始まる。一昨年の立夏「絵に描いた柏餅」から始めた新二十四節気の木版画シリーズも今回が最後。途中中断したが,昨年末の「力作のない木版画展」(こちら👉)を機に再開しやっと完成した。これでひと段落。一息ついてから新しいことに挑戦しよう。

穀雨のテーマは筍。非現実的だが,筍をブルーにすることで雨後の竹林に筍が生えている雰囲気を出してみた。篆刻は今回新しく楕円形のものを朱文で作成した。丸い石は真っ直ぐ垂直に押印するのは至難の業だ。

竹林の筍


最近,必ずしも対象物の現実の色ではなくても,雰囲気を表すにふさわしい色ならばどんな色でも良いのではないかという気がしている。以前の「異邦人」でも黄色い空に白い太陽でアルジェリアの日がジリジリと照りつける暑い日を表してみた。


異邦人よりアルジェリアの太陽

ブルーと深いグリーンで冷んやりした竹林の中を表したのだが,どことなく福田平八郎風だ。昨年作品を直に鑑賞してからすっかり福田平八郎のファンになってしまった(こちら👉)

2025年4月15日火曜日

Also Sprach Xaver (フランシスコ・ザビエルはかく語りき)

「赤いコートを着た女」の構図がとても気に入って,同じような大きさの,同じような構図の木版画を作りたくなった。ふと思い浮かんだのが大分駅にあるフランシスコザビエル像。明示的に手を描かなかった「赤いコートを着た女」に対して,フランシスコザビエルは大きく手を広げている。それを特徴として木版画を作った。ただし実際の銅像の頭は傾いてはいない。

大分駅のザビエル像

自作のザビエル

例によって,版画は5センチ×7センチぐらいのとても小さいもの。写真の背景のLPレコードはカール・リヒター指揮/ミュンヘンバッハ管弦楽団 :ヘンデル オラトリオ「メサイヤ」-ドイツ語版-(全曲)。

両手を広げたザビエルの姿は,僕にはどうしても次のように見えてしまう。ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき(Also Sprach Zarathustra)』風に言えば,
Also Sprach Xaver:

Fängt es an zu regnen?

それとも,何かを尋ねられて両手を広げ「私にはわからない」と答えているようにも見える。この発想,中学高校とカトリック系の学校に通ったにもかかわらず不謹慎極まりない。

 

2025年4月11日金曜日

小さな額:サボテンの花

再び小さな正方形の額。今回はサボテンの花。サボテンは棘が多くて厳ついイメージだが,実は花言葉は「熱烈な愛」ということだ。ずっと昔から(子供の頃からあったように思うが,思い違いかもわからない)放ったらかしにしているがいまだに元気な鉢植えのサボテンをお手本に木版画を作成した。写生は得意でないから,棘がたくさんあり赤い綺麗な花がさくという特徴だけを描いた。棘はいろいろ試してみたが,大きさや太さをそろえて綺麗に彫るより,適当に彫ったほうが棘らしく見える。結局最初に乱雑に彫ったものを採用した。

サボテンの花

鉢植えのサボテン


2025年4月6日日曜日

知己朋友:大人の遠足篠山編

清明の版画(花見団子)で予告したとおり,今日中学高校の友人三人と丹波篠山まで花見に出かけた。しかし山間の篠山はまだ七分咲。満開には少し早かったようだ。3年前に始まった花見の会,一年目は少し遅くて桜はほとんど散ってしまい,遅咲きの御室桜(👉こちら)に滑り込み,二年目の夙川(👉こちら)は,前年の失敗を踏まえて早めに計画したがあいにく桜は三分咲。なかなか満開の桜には巡り合わないが,出遅れ→三分咲→七分咲と日程は確実に満開に収束している。来年はきっとどこかで満開の桜に出会うだろう。

七分咲の桜:篠山城跡

七分咲の桜:篠山城跡

桜は満開ではなかったが,素敵な食事を楽しむことができた。篠山に行くのは初めて,どこで食事をすれば良いかもまったくわからない。そこで児童館でいつも大変お世話になっているK先生に相談したところとても素敵な古民家レストランを教えていただいた。地元の食材を使ったとても美味しい料理を堪能した。自動車で行ったため,残念ながらお酒は抜き,まあ昼間だから仕方がない。しかしお酒なしでも十分以上に食事を楽しむことができた。K先生ありがとう!

外から見るとレストランとは思えない素敵な古民家

地元の食材を使った前菜

これまた地元の自然薯のとろろ

K先生推薦の地鶏料理

すべて美味。古民家の雰囲気もあって,おしゃべりと料理を堪能することができた。シーズンを改めてまた来たいと思う素敵なところだった。デザートも終わり三人で記念撮影。今年も元気に春を迎えることができた。

たとえ偽りの春だろうと,春が訪れさえすれば,楽しいことばかりだった。問題があるとすれば,どこですごすのが一番楽しいか,という点に尽きただろう。一日を台無しにしてしまうのは人との付き合いに限られたから,面会の約束さえせずにすめば,日ごとの楽しさは無限だった。春そのものとおなじくらい楽しいごく少数の人たちを除けば,幸福の足を引っ張るのはきまって人間たちだったのである。 

 

ヘミングウェイ/高見浩訳「偽りの春」,『移動祝祭日』(新潮文庫)所収



当たり前だ皆同い年。
同じ中学高校に通ったのは50年以上前





2025年4月3日木曜日

新二十四節気:清明

 明日4月4日は清明。桜はまだ五分咲き。日曜日には,いつもの中高の友人三人と花見に行くつもりだが天気予報では雨とのこと。まあ美味いものを食って,おしゃべりを楽しむことにしよう。というわけで「清明」の版画は花見団子(三色団子)。そう言えば昔「黒猫のタンゴ」という歌があった。

黒猫の花見団子


生誕150年記念「上村松園」

クラリネットの調整のため大阪の楽器工房まで行った。工房に楽器を預けた後,中之島美術館に立ち寄り,日本画の展覧会「生誕150年記念上村松園」を楽しんだ。 入り口の看板(左が「待月」) 受付の上の垂れ幕 上村松園といえば「序の舞」だが,僕が一番気に入ったのは入り口の看板(上の写真)に...