2026年4月20日月曜日

穀雨:二十四節気

4月20日は穀雨。春の雨が年を潤すこの時期にいろいろな穀物の種まきや田植えをするわけだ。どういう訳かこれまでの穀雨の版画は種を蒔くこととは関係のない「たけのこ」だった。きっと「雨後のたけのこ」という言葉の影響だろう。

今回は,正攻法で双葉に降る雨を描いてみた。単純だが雨を描くのに苦労した。最初浮世絵の雨のように真っ黒な直線で描こうとしたが,あのような細い線を残して掘るのは至難の業。いろいろトライしてみたが,結局は定規など使わず,三角刀でフリーハンドの細い線を描いたものが一番雨らしくなった。

双葉に降る春雨

双葉に降る春雨(小さな額入)


2026年4月5日日曜日

清明:二十四節気

4月5日は清明。桜(ソメイヨシノ)の花は花びらを個別に見るとピンクというより白だ。しかし花びらの集合はピンクに見える。僕の統計学の講義の枕「統計学とはどのような学問か?個を個として見るだけでは見えないものも,個の集まりである集団を観察すると見えてくるものもある。統計学は集団を取り扱う学問である」そのものだ。 そのような桜を表すために,ピンクの背景をところどころ花びらの形にくり抜いて白くした図案を作成した。なるほど満開の桜のように見える。

ただ桜だけでは寂しいので燕を二羽。しかしかえってわざとらしくなってしまった。何年か前に大分の中津城で満開の桜を見た。花見を楽しんだわけではないのだが,紅白幕がかけられていたのを思い出した。それも試したのだが,清明(Clear and bright)という言葉とは程遠い「呑めや歌えの酒池肉林」という感じになってしまったので没。

桜と燕

桜と燕(小さな額入)

今年の清明には,桜を楽しむため中学・高校の友人と三人久しぶりに六甲台を訪れた。ちょうど日曜日で学生もいないため,本館,兼松記念館,図書館,そして僕の研究室のあった第五学舎などの間をぶらぶらしながら桜を楽しんだ。満開の時期は既に過ぎていたが,遠く大阪湾,淡路島を眺めるキャンパスの散策を楽しんだ。そして理・農・文学部の間を抜けて阪急六甲まで通学路の坂道を下り,酒池肉林とはいかないが,夕方三宮のフレンチ居酒屋でちょっぴりお酒とおしゃべりを楽しんだ。

Alcohol is the anesthesia by which we endure the operation of life. 

by George Bernard Shaw 

 

兼松記念館への階段と桜

図書館と兼松記念館の前提

三宮,海の向こうに見えるのは淡路島

フレンチ居酒屋,酒池肉林?


立秋:二十四節気

今日は立秋。暦の上では秋が始まるが,実際には夏真っ盛り,至る所で酷暑日が続く。しかし僕はしばらく暑さとは無縁の完全空調下の病院にいた。実は下肢の血液の循環に問題があり,血管内の治療を行っていた。カテーテルと呼ばれる細い管を太ももの動脈に入れ,血管内に溜まった石灰質を細いドリルで削...