6月6日は二十四節気の芒種。つまり芒(のぎ)のある植物の(種)を植える時期。具体的には稲の田植えの時期を指すようだが,やはり芒が絵にある方が芒種らしい。そこで芒のあるもう一つの植物である大麦の穂を木版画にした。ちょうど今は大麦の収穫時期。たくさんの芒があることを,いくつかのパステルカラーの麦の穂とその重なりでそれを表してみた。添えた篆刻はもちろん「芒種」
大麦と言えば,僕はケンローチの映画「麦の穂を揺らす風」を思い出す。ただし版画の麦の穂は風に揺られてはいない。アイルランドはとても行きたい憧れの国だったが,とうとう行くチャンスは来なかった。アイルランドはこの映画とフランク・オコナーを通してしか知らない(阿部公彦訳『フランク・オコナー短編集』岩波文庫)もちろんジェイムス・ジョイスも未読だ。憧れるには何も知らない方がいいのかもわからない。アイリッシュウイスキーは美味いらしい。
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